その他

【プロジェクト評価と公平性】

代表的なプロジェクト評価の手法である費用便益分析に対して,効率性のみ考慮しており,公平性を無視しているとの批判がよく聞かれます.しかし,費用便益分析の方法論が確立する途上で,公平性の価値規範をいかに配慮すべきかについて膨大な研究が蓄積されてまいりました.本研究では,既存研究をレビューすることで,費用便益分析をめぐる誤解を解消することを目論んでいます.
  • 福本潤也:費用便益分析,三好皓一 編,評価論を学ぶ人のために,世界思想社,2007.
  • 福本潤也・上田孝行:公平性に配慮したプロジェクト評価手法:既存の議論の整理と今後の課題の展望,土木学会ワンデーセミナー シリーズ19「土木計画における公平論を巡って」,2000.
  • 福本潤也:交通プロジェクトの評価における公平性の視点,東京大学交通ラボ著,それは足からはじまった:モビリティの科学,技報堂出版,2000.
 

【プロジェクト評価と観測問題】

公共政策の評価を行う場合,評価の精度は分析者が利用可能な情報量に依存します.また,評価の方法論も利用可能な情報量によって異なってくる場合があります.本研究では,利用可能な情報量と評価の相互依存関係(観測問題)について考察します.
  • 上田孝行・福本潤也:観測・被観測関係と行動モデル,土木学会論文集,No.688/IV-53, pp.49-62, 2001.
  • 福本潤也:集計化された統計情報に基づいた社会的厚生の計測,土木計画学研究・論文集,Vol.17,pp.135-143, 2000.
  • 福本潤也:交通プロジェクトの評価における公平性の視点,東京大学交通ラボ著,それは足からはじまった:モビリティの科学,技報堂出版,2000.
 

【国際協力学】

国際協力学とは,二国間あるいは多国間の国際協力関係について分析したり考察するための学問です.いまだ体系的に確立された学問とはいえませんが,国際協力学の確立を目指した教科書の執筆に加わり,私なりの考え方を整理してみました.
  • 福本潤也・松原望・高木保興:国際協力学へのゲーム理論からの接近,国際環境協力,No.3,pp.45-62,2004.
  • 福本潤也:国際公共財の構築 他,高木保興 編,国際協力学,東京大学出版会,2004.
 

関連論文

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